書評「心理学に基づく質問の技術」
みなさんは仕事の進捗を確認したり、相手にやってほしいことがあるとき、どんな言葉でお願いしていますか?
この本はこういった問いかけ=質問について、心理学に基づいて相手の答えを引き出すためにいい聞き方を教えてくれます。
書籍情報
- タイトル:心理学に基づく質問の技術
- 著者:大谷佳子
- 出版社:翔泳社
説明を理解してもらえたか確かめたいとき
相手に仕事の説明や、商品の紹介をすることがあると思います。
自分が説明した後、相手がどれくらい理解してもらえたのか確認するときに、どんな言葉を投げかければいいでしょうか。
「ここまで、わかりましたか?」
普通なら、こんなふうに質問するかもしれません。
しかし、こう言われた相手は「はい、だいたいわかりました」とか「うーん、いちおう。。。」という感じで、はっきりと「いいえ」とは言いづらいものです。
ここで、この本では次のように質問するとよいと書かれていました。
「ここまでで、分かりにくいと思ったのはどこですか?」
(いずれも、本書P.38より抜粋)
最初の質問では前提として「説明内容が分かっている」状態となっていました。なので、「いいえ」と答えてしまうと「分かってない」ことになるので、相手も分からないことを聞きづらいです。
改善した方では「分からないこと」を聞いているので、相手も素直に答えやすいです
まとめ
本書では心理学に基づいて、質問の言葉の選び方を変えることで相手の考えや本心を引き出すことができそうでした。
見開き1ページで質問の改善例と解説がまとまっているので、少ない時間で読み進めることができました。