この本は、2021 年 2 月から 2022 年 2 月にかけてみずほ銀行で連続して発生したシステム障害の検証報告書となっています。
みずほ銀行では、この間合計 11 回の障害が発生しました。

これらの障害の原因は DB 障害や HDD 故障など様々ですが、その「真因」は企業風土にあるのではないかと金融庁に指摘されたそうです。
具体的には「システムに係るリスクと専門性の軽視」や「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」があると書かれています。
実際、開発から運用フェーズに移ってから人員削減をしたり、障害が発生しても部門間の連携が取れていなかったりしたとのことです。

感想

みずほ銀行の障害はニュースでもよく取り上げられていたため、原因が気になっていました。
さすがに銀行の勘定系のような大きなシステムでは、いろいろ考慮しないといけないんだなと思いました。
ただ、原因を探っていくと大元は企業風土にあるということで少し意外でした。自分の日々の業務では、チームワークなどに関係するのかと思います。

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