書評「すごい言語化」
作成日|更新日
書籍情報
- すごい言語化
- 著:木暮太一
- ダイヤモンド社
何を伝えたいのか
「言語化」というと、言葉の選び方や、文章の組み立て方のように「どう伝えるか」(How)が注目されます。ボキャブラリーを増やしたり、PREPといった説明手法を知っている方も多いと思います。
本書では「何を伝えるのか」(What)が大切だと強調されていました。ビジネスの場面では「なぜそれを」「なぜ今」「なぜ私から」を伝えることが大切だそうです。
定義をする
「定義」とは「必要条件をあげる」ことだと本書では書かれていました。つまり、何があればその言葉が満たされるのか考えることです。
曖昧な言葉の共通理解を深めることで、それを実現するための方法や、前提が出てくるのかと思います。
ただ、細かく突き詰めすぎると時間がかかったり、他人と同じ認識を持つことには限界もあるので、そこは考える必要がありそうです。
まとめ
「言語化」というとボキャブラリーを増やして、話し方を変えるようなことを考えていました。しかし、「何を伝えるのか」ということが大切と書かれており、そのとおりだなと思いました。
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