書評「『数字』が読めると年収がアップするって本当ですか?」
今回は、最近読んだ本の感想を書きたいと思います。
会計士の山田真哉さんと、声優の方がパーソナリティをされているラジオ番組「週刊マネーランド」を毎週聴いていて、「投資信託」とか「ふるさと納税」といったお金の運用やため方に興味を持っていました。
でも、一番の収入源である「会社からの給料」について考える機会がすくないなと思って、手に取ったのがこの本です。
- いろいろな働き方と給料
- サラリーマンの月収
- 歩合制って最高
- 独立して借金
- 過去の自分へのメッセージ
- どんな働き方をしたいか
いろいろな働き方と給料
この本は2部構成になっており、前半は著者のこれまでの働き方と「そのときどう考えていたか」が書かれています。
サラリーマンの月収
著者は卒業後、自動車販売店に営業職として就職します。
そこで優秀な販売成績を収めるのですが、まだ若手と言うこともあって、給料はさほど上がりません。社長にも直訴するのですが、それが実ることはなく会社を辞めてしまいます。
歩合制って最高
給料を上げたいと考えた著者は、歩合制の教科書の参考書を販売する会社に転職します。そこでも、優秀な成績を収め、会社から次を担う人材だと期待されるようになります。しかし、不運なことに自宅が火事に見舞われてしまい、さらにはうつ病を患うことになります。
独立して借金
歩合制の会社での限界を感じた著者は、独立して会社を立ち上げることにします。
安く売って儲けようと考えるのですが、忙しさが増すばかりで優秀な社員が辞めてしまいます。そのとき言われたのは、著者が自動車販売店で働いていたとき、社長に直訴したことと同じようなものでした。
過去の自分へのメッセージ
この本の後半は「過去の自分へのメッセージ」として、5つの項目を過去の自分へ贈っています。
そのうち1つを紹介します。
どんな働き方をしたいか
著者はいろいろな働き方をしてお金を稼ぐ中で、「収入」「時間」「人間関係」の3つのうちどれをどの程度大切にしながら働きたいのか、自分で考えることが大切であることに気づきます。
「収入」だけを求めて働き方を変えたものの、満足感を得られなかった著者はこれら3つのバランスの取り方の大切さを訴えます。
最後に
「どんな働き方をしたいか」について、自分で考えると1.時間、2.収入、3.人間関係の順で優先度が高いと考えました。その配分を考えながら仕事をしていきたいです。
「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか?
- 古屋悟司 著
- 田中靖浩 監修&会計ドクター
- 日本実業出版社
- 出版社の紹介ページ