書評「デキる大人の文章力教室」
文章力を鍛えようと思い、「デキる大人の文章力教室」(小林洋介著)を読んだので感想を書きます。
概要
この本は、単語 ⇒ 文 ⇒ 構成 ⇒ 実践の順に章立てして説明されており、知識が浅い人でも理解できるようになっています。見開き 2 ページで 1 つのテーマが説明されていて、読みやすかったです。
単語
第 1 章の「単語」では、「○○ みたい」や「ら抜き言葉
」は使わないといった基本的なことから説明していて丁寧でした。
「文中で同じ漢字を 2 回以上使うのは危険」では、「漢字の重複」は「意味の重複」なので気をつけるように書かれていました。例えば以下では、「自分」と「自負」が重複しています。
私は自分がポジティブ思考だと自負している。
あまり気にしていなかったので、気をつけようと思います。
構成
「『しかし』(逆説)のあとに主張したいことを書く」では、逆説のあとの内容が強調されるので、主張したいことは逆説のあとに置くとよいと説明されていました。
A くんはかっこいい。しかし、性格がわるい。そういう理由で、私は A くんと交際しようと思う。
上の例だと、「しかし」のあとにある悪い面が強調されており、交際する理由としては不自然になってしまっています。
これを読んだ後に、「しかし」を意識して書いてみると主張が分かりやすくなったように思います。
まとめ
この本では、文章の書き方について基本的なことから順に説明されているので、理解しやすかったです。意識していなかったこともあったので、理由まで理解して書くと違いが出てくるかも知れません。